
奥尻海峡の難敵南西の強風が吹き波の高さが5mを超えると波が収まり始めると西海岸Kトンネルを超えるといつもほやが打ち上げられる場所があります。フエリーも1便は出港しましたが折り返し便は欠航となり明日から来年5月までは一便体制になり島にも閉塞感が漂います。朝刊が配達されるのは夕方4時頃になり前日の夕刊も同時に配達されますからから夕刊は48時間遅れです。これが島の宿命か?と思うのですがたまに今朝のように良いこともあります。親父今日は早起きしましたのでこの波ならほやが打ち上げられるのではと思いデジカメを持って出かけました。

この先の岬を超えた所がいつもほやが打ち上げられる場所なのですが波もだいぶ収まっていますがところどころに波の花が道路にまで打ち上げられています。西風になるとフエリーは追い波になるのでそんなに叩かなくてすみあまり揺れないのです。ただ向かいなみになると船首が浮き上がり波にたたくのです。

波の花です。海岸に打ち寄せられた波が泡を吹いたような状態です。これは間違いなくほやが上がっていると確信し現場に着くとすでに軽トラ5台が先にいてもうロープを使い引き揚げています。

朝早く来た人は拾ったほやを一か所に集めそして引き上げるのだそうです。海岸はちぎれた昆布や海藻が打ち上げられその中にほやが混じっているのでそれの中をさがすのです。それを目当てに海岸にはかもめも狙っています。


カモメと人間仲良くほやを探しています。そして一番早くきて拾ったひとは一か所に纏めてありさっきのバケツにいれ引き上げるのです。

どうですかすごい量のほやでしょう!奥さんが拾い集めたものを旦那さんがロープで引き揚げています。素晴らしいコンビネーションプレーです。現場は南西沖地震で島が約60センチ沈下した為海岸が時化の度にけずり取られすごい急斜面になっているのです。その為ほやを拾う人はロープを下げそれを利用して登ってくるのです。見ていると親父の知り合いがいきを切らしビニール袋二つ持って上がってきました。

昔はこんなに苦労しなくても取れたように思いましたが年々大変になるのでしょうね。全は親父のほや拾い楽しくてやっていましたが現在はほやを食べないのでやらなくなりました。若い時は夜中でも波の収まったのを見計らいカッパをきて懐中電灯をもち走り回ったものなのですが体力の衰えかほやを食べなくなったせいかほや拾いはやりたいと思いません。
先ほどの軽トラのおじさんも持って行けと言いましたが有り難く遠慮申し上げました。