
19日の暴風雪による海難で残念ながらまだ一人が行方不明なのですが迎え火をして待っています。海上保安庁、地元水難救済会による捜索は終わったのですが松江地区の人達はまだ捜索を続けるそうです。多分海岸地方の人たちは海難事故で人身事故で行方不明の場合海岸でたき火する習慣があります。多分暗い海の中でも陸が見えるようにここに帰って来なさいと言う意味があるのでしょう(これはキナンポ親父の考え方です)から真偽はわかりません。今回の海難にかんし奥尻町の稲垣学芸員がFACEBOOKUに投稿していますが簡潔な文章の中に気持ちが表れていますので転載します。
日曜日に奥尻の漁船2隻が行枝不方不明になり、捜索していたのは各種報道の通りであるが、本日2隻とも転覆し、うち一人の船長が収容された。
老齢の船長は船と身体を結びつけていたという。
発見されやすくする為の配慮としたら、心中いかばかりであったか。
海の男の生き様を見た気がした。。。
巡視船から下ろされるのを手伝い、病院まで搬送した。
担架の重さが事の重大さと生命の重みを感じさせた。
TVの映像では青いカッパの上にオレンジの救命胴衣を着けロープでつながれていたのを確認できました。親父このことをTVで放映される前10時過ぎ漁師の奥さんに聞きああ覚悟していたのだな、立派な人だなあと思って感心しました。発見したのは青苗の漁船、2隻めの発見も青苗の漁船だそうです。さすが地元の漁師、風と波と潮の流れを読み頼りになります。

青苗港に上げられた遭難した二隻ですが1隻は船外機がありません。波浪の激しさが想像されます。二隻とも磯船ですが磯船はあわび、ウニとりなどおもに磯周りに使用されるためローリングしやすくなっていますのでどちらも両脇に浮力材を取り付けています。しかしあの突然の火たきつける吹雪(陸で言うホワイトアウト)ではとても持ちこたえられなかったのでしょう。冬の海、持ちこたえての2,30分でしょう?。迎え火の元に帰り家族を安心させるされる事を望みます。海は豊穣の海ですがときには恐ろしい牙をむきます。所詮人間は自然にはかなわない事を確認する必要があるでしょう。
スポンサーサイト